はじめに
2021年の漢字は「金」となり、コロナ禍にあえぐ人たちが、「自分自身」つまりは「人生」と向き合う1年となりました。そのなかで、そうした悩み多き時代にマッチした3冊を厳選しました。
「自分には関係ない」と思う本にこそ、悩みの答えが隠されているものです。とくに上位2冊は「好きな著者だから買った」のですが、これが今年で最も役に立ちました。
第1位『News Diet』ロルフ・ドベリ
私の「ニュース断ち」に拍車をかけた1冊『News Diet』(ロルフ・ドベリ/サンマーク出版)
ネガティブで偏った報道が溢れる世の中。「コロナ禍」の到来が、さらに報道を過激にさせました。そして、多くの人々が、情報の取捨選択ができずに右往左往しましたね。世の中の思想も行動も過激になった今年にベストマッチな1冊でした。
「自分の課題」と向き合う大切さを学べます。本書が「ストア派哲学」を学ぶキッカケをくれたことも、第1位に選んだ理由の1つです。
第2位『エフォートレス思考』グレッグ・マキューン
やってくれましたね。
前著『エッセンシャル思考』は、ベストセラーとなり、2014年から売れ続けるロングセラーになっています。その続編が『エフォートレス思考』(グレッグ・マキューン/かんき出版)です。
年の瀬に、待ち望んでいた「翻訳版」が出てくれました。ミニマリストな私としては「こんまり」こと「近藤麻理恵」さんや、第一次ミニマリストブームを作った「佐々木典士」さんなど、世界的に活躍する日本人の登場に嬉しくなりました。
(詳しい書評はコチラ→『エフォートレス思考』(グレッグ・マキューン=著 高橋璃子=訳/かんき出版)書評)
第3位『ズバ抜けて頭がいい人の「本棚」は何が違うのか?』成毛眞
『ズバ抜けて頭がいい人の「本棚」は何が違うのか?』(成毛眞/三笠書房)だけは、2018年に出版された本です。しかし、私が2021年に読んだということで、ランクインさせました。
「すべての読書家に読んでほしい!」と思うほど、素晴らしい1冊でした。本の「選び方」や「読み方」を解説したものは数あれど「本棚」に特化した1冊は少ないですよね。
たくさん読むからこそ、知識の整理が必要です。成毛さんの言葉を借りるなら「博覧強記」であることが大切です。読書で学んだことを使いこなす力を養ってくれる1冊です。
これから読書を始める人にもオススメと言えますね。
(詳しい書評はコチラ→『ズバ抜けて頭がいい人の「本棚」は何が違うのか』(成毛眞/三笠書房)書評 )
おわりに
2021年は、読んだ冊数こそ少なかったですが、質の高い読書ができた1年となりました。
『News Diet』
『エフォートレス思考』
『ズバ抜けて頭がいい人の「本棚」は何が違うのか?』
この3冊は「何年経っても色褪せない本」と言えるでしょう。
2022年以降も「人生のお供」にしてください。