頭を整理する方法

日記

脳内の片付けにオススメなのは「本棚の整理」です。

成毛眞さんの著書『ズバ抜けて頭がいい人の「本棚」は何が違うのか?』は、私の大好きな1冊で、こちらにジャンルごとに本棚を整理する方法が書かれていました。

私はその本を読むまで、本をテキトーに積み上げているだけでした。しかし、意を決して少し高い本棚を買って、数百冊ある本を整理することにしました。すると、驚くことが起きました。

頭がすごくスッキリして、脳のなかの情報が整理されたのです。

これまでは、読んだ本の情報がまとまらない感覚が常にあって、モヤモヤしていたのです。数百冊分の情報ですから、改めて書き出して全てをまとめたら、膨大な作業時間が必要になってしまいます。そんなことはできませんから、モヤモヤしていたのです。

しかし、本棚を整理した途端に、それがスッキリして統合されたような感覚になったのです。

「(人間の感覚とは、不思議なものだなあ…)」と、そのとき思いました。やっぱり記憶というのは、場所によって整理され格納されているのだと実感します。

そういえば、昔からズバ抜けた記憶力に魅力を感じていて、「メモリーパレス」と呼ばれる「記憶術」を練習していたこともあります。その記憶法は、自分のなかで鮮明にイメージできる場所を思い起こして、その場所1つ1つに覚えたいものを配置するもの。思い入れの深い場所がある人には、すごく使い勝手のいい方法だと思います。10個くらいならメモなく覚えられますので。

とはいえ、私は「かけくぎ法」という「記憶術」に落ち着いて、【観客が言ったランダムな言葉を瞬時に20個覚えるパフォーマンス】をやっていたことがあります。これにより「ズバ抜けた記憶力を持っている風」に演技をしていました。

実際は、ちょっとしたコツで覚えられます。誰でも1週間ほど練習すればできるようになる「手品のタネ」のようなものがあるだけなんですよね。

また「昨日の晩ごはん」「好きな音楽」「未来の自分」それぞれを想像してもらって、それを当てるというパフォーマンスもおこなっていました。このパフォーマンスのおもしろいところは、観客の視線で想像したものを読み取れるところにあります。

「過去の出来事」を思い出す場合は、右上を見る。「聴覚記憶」を思い出す場合は、右下を見る。「想像の出来事」は、左上を見る。など、人それぞれ「記憶を配置する場所」が違います。それを視線を観察することで当ててしまうのです。

観察力を高めるために有意義ですから、ぜひやってみてください。

つまりは、脳の整理や記憶には「物理的な整理」がとても大切であり、「場所」が大きく関係しているということ。

こうした記憶への理解が身についた頃から、異常に記憶力がよくなったのを”記憶”しています(笑)

逆に記憶力がよくなりすぎると、イヤなことまでよく思い出してしまうわけですが、そういう場合は私のメンターである「パトリック・ジェーン」の言葉を思い出すようにしています。

「わたしの記憶は『堅牢な要塞』だ。つまり、1度入れば絶対に逃げられない。だが、退屈な話は即時釈放する。ムダがない」

記憶力をアップさせる「最大のコツ」は、不要な情報を捨て去ること。それが、物事をシンプルに捉え、最良の判断をするために大切だと教えてくれます。

忘れる練習をすることで、さらに記憶力が高まるとは、人間とはつくづく皮肉な生き物ですね(笑)