自分の知識を深める方法

日記

どうしても人は自分の考えに固執してしまうものだと思っています。そして、固執してしまうと思考を深めていくことが難しくなります。例えば、私はマジシャンなのでお客様にマジックを披露します。そうすると、お客様はマジックのタネを想像して「○○なんじゃないか?」とおっしゃることがあります。概ね、正しいことはないのですが、人は自分の考えを信じたい生き物なので「絶対そうだ」と決めつけてしまいます。そうすると、真実が違っていることに気づかないことになります。たかだかマジックのタネなら問題ないのですが、それが人間関係の問題であったり、仕事上の問題であれば、大変なことになりかねませんね。

といことで、自分の考えに固執せずに思考を深めるためにオススメしたいことがあります。それは「読書会」です。

私は数年に渡って、読書会を不定期で何度も開催してきました。読書会を行う度に思うのは「自分の考えに他者視点が加わって、新たな気づきを得られる」ということです。この他者視点というのが肝だと思っています。なぜなら、自分の思考には盲点があるからです。それは、人の脳は一部から全体を想像して思考をサボるようにできているからです。

例えば、目の前に一組のトランプが置いてあるとします。パッと見ると、カードは表向きに並んでいます。それは一組全てが揃えられて置いてあり、一番上のカードが表向きだからです。しかし、実際には、2枚目以降のカードが表向きか裏向きかは分からないはずです。なぜ、一番上のカードが表向きだと全体が表向きだと考えるのかというと、それは今までの経験上そうなっていることが圧倒的に多かったからです。そうした脳の習性を利用してマジシャンは人を騙してしまうのですが、これを逆さに取ると「他者視点を入れること」で日常に活かせるようになるというわけですね。

この記事を書いている今日も読書会をしたのですが、参加した人から自分では考えたこともないような悩みや気づきを聞くことができて、とても有意義なものになりました。また自分の考えを改める機会にもなりましたので、スゴく楽しめました。

読書会をすることで、自分の考えが柔軟になり、さらに広い視点を持てるようになると考えれば、なんだかワクワクしてきますね。