マジシャンの「態度」で伝える技術

書評

はじめに

わたしはマジシャンという職業柄、非言語のコミュニケーションを多用します。例えば、マジシャンがお客様にカードを1枚引いてほしいときに・・・

どれでも好きなカードを選んでください

と言わずに・・・

「そのカードはダメです。こちらのカードにしてください」

と口にして言ってしまうと「決まったカードを選ばせている」というタネが分かってしまって「不思議」が起こらなくなってしまうからです(笑)

マジシャンにとって、非言語のコミュニケーションというのは「生命線」のようなものなのです。

どうやって不思議を起こしているの?

では、そんな「引いてほしいカードがある」という状況のとき、どのようにして非言語で、お客様をコントロールして「任意のカード」を引いてもらうのか?と言うと、それは・・・

「態度」です!

カードを選んでもらう時に、「カードを差し出す動き」「タイミング」「表情」「うなづき」「その他細かなテクニック」など「全身から伝わる態度」によってお客様をコントロールして「不思議」を起こしているのです。

態度って、どう使えば良いの?

では、マジシャンの使う「態度」をどのように日常に応用すれば良いのでしょうか?

わたしは「マジックバー」で働いていたときも「レストラン」に勤めている今も「接客」において、この態度を活用しています。

例えば、飲食店というのは語弊を恐れず言うのなら「望まないお客様」というのが来店します。

望まないお客様というのは、執拗に大声で騒いだり、飲みすぎて暴れたり吐いたり、スタッフに対して乱暴な物言いをする人です。

そう言った方に、言葉で伝えると角が立って、さらに態度を悪化させる場合があるので、こちらも「態度」で伝えるということをします。毅然とした態度で、胸を張って姿勢を正して、いつも以上に丁寧な言葉遣いで接し、ここは「そういったことをする場所ではないですよ」と心の中で唱えながら接客するのです。そして良くない行為に対しては首を振り、目を伏せ、淡々と正しいことを示す。これで大抵のお客様は落ち着いて「望むお客様」になってくれます。

とはいえ、上手くいくことばかりではないので、それでも不謹慎な行為を続ける方には、言葉で伝えて、退店を促しますが(笑)

まとめ

  • マジシャンにとっての非言語のコミュニケーションは「生命線」である
  • 非言語コミュニケーションは「態度」と置き換えると使いやすい
  • 日常でも言葉にせずに「態度」で伝えると角が立たなくて良い

このように、非言語のコミュニケーションは日常から「態度」という形で捉えて、実践しています。マジシャンと飲食店員の裏側をチラ見せしてしまい、がっかりされた方もいるかもしれませんが、素敵なお客様に目一杯楽しんでいただく工夫と捉えていただけると嬉しく思います!

#アウトプット大全チャレンジ