ポイントカードって、なんでできたの?

書評

はじめに

ミニマリスト vs 一般人 

で、よく起こる議論が「ポイントカードの所有」について。そこでよく目にするのは・・・ 

「所有することで得るベネフィットに対して、所有することで生まれるコストが釣り合わないから持たない」 

というミニマリスト側の意見と 

「え、どうせ買い物するんだしポイントもらわなきゃ損だよ!」 

という一般人側の意見。 

後者は、論外として、わたしは前者の意見にも、何か違和感を感じていました。言っていることは最もで、わたしも「その通りだ!」と思うのですが、なぜか違和感があったんです。 

違和感の正体

今、わたしはある本を読んでいます。 

その本とは「これからの飲食店集客の教科書」というもの。飲食マネジメントに携わる4人の方が作られた本です。 その本には、こんな章があります。 

《ポイントカードが生まれた背景》 

そこにはこう記載されています。 

「ポイントカードは、もともとスーパーや小売りなどの物販業で始まった、継続利用をうながす販促ツールです。」(P28参照) 

「商品で差をつけることがないから、「仕方なくポイントカードで差をつけるしかなかった」という背景があるのです。」(P29参照) 

それを読んで、違和感が溶けてなくなるようでした。 

わたしの感じていた違和感とは

商品で差をつけれないということは、すでに市場に溢れており、どれを取っても大した違いはないものだということです。 

つまり、そのもの自体の価値はとても低いのです。そんな物のために、ポイントカードを作り(個人情報をばら撒き)、毎日財布のスペースを圧迫させて、毎度同じ店に行き、買い物の度にカードはどこかと探す。 

そんな瑣末なことに振り回されること自体が、物販業の賢い人たちの「思惑にまんまと乗せられていること」がとても嫌だ!!!というのが、わたしの違和感でした(笑) 

意思決定は自分でコントロールする!

マジックを生業にしていることもあり、人の意思決定を操ることが、どれほど簡単か。を知っています。 

だからこそ、自分の決定は、自分自身の意思で何ものにも左右されずに選択したいのです!(不可能なことは知っていますw) 

なんとも強情な性格の生み出した「違和感」の存在が分かっただけでも買った価値のある本でした。 

著者が伝えたい本来の意図とは、全然別の方向で役立ってしまって、著者の方が浮かばれませんね。 著者の方が言いたかったのは、物販業のマーケティングを真似しても、飲食業では旨味はありませんよ。 

ということ。しっかり理解しましたので、わたしの勤めるお店では、ムダな労力を割いて、ポイントカードは作らないようにします。 

まとめ

ポイントカードとは・・・ 

物販業のマーケティング手法である。 商品で価値に差をつけれない小売店側が、顧客に継続利用を促すために仕方なく作ったもの。 つまり、得られるのは「お得“感”」であって、実際にお得かどうかは吟味した方がよいでしょう。 

田島の性格は・・・ 

強情。天邪鬼。 

以上(笑)