バカとつき合うな 堀江貴文 西野亮廣〜マナーよりも大切なもの〜[書評]

書評

わたしには『疑問』がありました。
長年抱えてきた疑問です。

なにかと世間を騒がす「おふたり」
キングコング西野亮廣さん
ホリエモンこと堀江貴文さん
共著の

【バカとつき合うな】

を読んで、わたしの『疑問』は
夏のアスファルトに落ちた氷のように
一瞬のうちに溶けて
沸き立つかのように熱せられ
気化していきました。

わたしの『疑問』とは
ビジネスでよく目にする
『お決まりの挨拶』です。

「いつもお世話になっております」
「今後ともよろしくお願いします」
「お忙しいところ恐れ入ります」

などの、誰にでも同様に使う「言葉たち」
それらが

《本当に必要なのか??》

と疑問に思っていたのです。
これらの言葉は、一見すると
「礼儀正しく」「必要不可欠で」「重要」
に思われるかも知れません。

しかし、堀江さんは言います。

礼儀正しさを重んじるあまりに
思考停止しており

「いつもお世話になっております」

と、自分がメールを打つ時間
相手がその文章を読む時間
を無自覚に奪い去っていることにを
まったく考えられていないと。

わたしは、堀江さんの言葉で

「ああ、同じように考えている人がいたんだ・・・」

とすごく救われた感覚になりました。

一見必要不可欠に感じるマナーも
ただ双方の時間を奪うだけの
不躾なものだと気づかされます。

さらには

社会心理学者のロバート・B・チャルデーニが著書「プリスエージョン」の中で述べているように

電話が限定的であり、大きな音を鳴らすために、重要に感じるのと同じように(ほとんどが、LINEで一行で済む瑣末なことです)

重要に感じるのは
何度も繰り返し述べられ
ただ目立つからに過ぎないのです。

実際に、わたしは「バカとつき合うな」を読んで、ほとんどの人に対して

上記したような
定型文を送らないようにしました。

そうすると・・・

不思議なことに、こんなの要らないよ!と言うと、「必要だ!」と怒って批判する人は多いのに

本当にやってみると、怒って批判する人は、1人もいませんでした。

つまり、人は目立ったものがあると、現状を維持したくて、または過去の自分を否定されたように感じて、怒ったりしますが

本当は、それほど気にかけていないということです。

そりゃ、そうですよね。

重要じゃない部分ですから
いつも流し読むのが
当たり前になってますよね。

というわけで
不要だと感じたマナーは
一切取りやめて

自分と他人の時間
双方を大切にできる人になろうと思います。

悪いバカ卒業への第一歩。