モチベーションというのは、不思議だ。
余裕がありすぎると無くなり
追い込まれると出てくる。
人間の脳はサボるのが大好きだ。
だから、行動を起こしたい時は
ある程度、追い込んであげないと
全くやる気を出さない。
簡単に言えば、必要に迫られないと動かないのだ。
正確に言えば、現状が脅かされないと動かないのだ。
だからこそ、外圧を自ら設けたりもする。
SNS上で目標を公表することで
社会的証明の心理を使って
自身の行動を強制したりする。
もちろん、SNSでなくても友人に宣言するのもありだ。
しかし、追い込まれていても
やる気が起きないこともある。
それは他の問題による不安が強すぎる場合や
内的動機付けができていない場合だ。
不安が強すぎるのは容易に想像できると思うが
内的動機付けができていないとは、どういうことなのか。
内的動機付けとは、自分の内から湧き上がる興味や関心、さらには期待できる報酬に対する感情と言うことができるだろう。
つまり、好き、幸せ、楽しい、嬉しい、ワクワクする、というようなポジティブな感情が、行動によって得られると期待できるかどうかによって、やる気が内側から湧き上がるのだ。
しかし、これはそこまで長続きしない。長くて3年と言われている。自分を追い込む場合も、超短期的な戦略と言える。
(理由が気になる方は「ドーパミン」「ノルアドレナリン」というキーワードで検索するといい)
しかし、そこに社会貢献という指標を加えるとどうだろう?
自分の行動が人の助けになる、人が幸せになる、感謝される。といった場合、承認欲求が満たされるのではないだろうか。
「承認欲求を満たされる」とは
・あなたはココにいていいんだよ
・あなが必要なんだよ
・あなたは素晴らしい
と存在を認めて貰えることだ。それはこれ以上ない幸せだと感じる。つまり、大きなやる気に繋がるのだ。そして、何より社会貢献から生まれる感謝は「ドミノ効果」といわれるポジティブな伝染を引き起こし、よい環境を生み出すだろう。つまり、人に感謝されることをすることで、自身のやる気に繋がり、感謝の伝染が巡り巡って、また自分に返ってくるようになっているのだ。
つまりは、無限ループ(=永続的なやる気)を生み出す。
(詳しく学びたい方は「オキシトシン」と検索するか『親切は脳に効く』という書籍を読むといいだろう)
これが今のところ私の考えている「やる気」というものだ。まとめると、短期的には「追い込み」が手っ取り早く、中長期的には「内的動機付け」が大きな役割であり、長期的には「社会貢献」が鍵となる。ということだ。
特に、脳科学の専門家でもないし、やる気を引き出すコーチングを行なっている訳でもないので、この程度の理解で人生には十二分に役立っている。
また、フローという特殊な状態もある。こちらは書籍などを詳しく読み込めていないので、あまり語らないでおくが経験から言えることだけは記しておきたい。
フローというのはモチベーションにおいては極めて重要なポイントだと考えている。
実際にわたしは一日10時間以上マジックに没頭するという日々を6年ほど続けていた経験がある。これは凄まじいほどのモチベーションの持続だと自負している。そして、その水準は少し落ちたものの今も続いており11年間やる気を保っている。
そして、そのモチベーションの賜物といえるだろう出来事も体験した。それは世界一のマジシャンに世界トップの技術であるというお墨付きをいただいたことだ。つまり、フローによるモチベーションの維持は世界レベルのスキルを身につけるのに役立つということだ。
狂っていると思われるほどトランプに触り続けていた日々のおかげで52枚のうち1枚でも欠けていたら、触れた瞬間に気づいてしまうほどのスキルだ。そうだ、もはや変態だ。紙の匂いだけで生産場所が分かるのも我ながら気持ち悪いと思う。湿度の変化にトランプを通して気づいてしまうところには嫌気がさす。
少し断線したが、正確にはフローというのは「無我の境地」なのでモチベーションなど必要ない状態のことだ。つまり私は何年も長く続けているマジックにおいてモチベーションを維持しようなどと考えたことは一度もない。つまるところ、フローという状態を意図的に作り出すことができたら10年以上続くモチベーション不要の行動力を手に入れることができると言えるだろう。
つまるところ、やる気(もといモチベーション)について述べてきたが、様々な手法で維持するよりもフローを得られる流れを作ったほうが圧倒的に楽だろうということです。もちろん、そこで様々な手法を駆使することが相乗効果を生むことは間違いありませんね。
さて、フローについて勉強してきます。