『3ヶ月で自然に痩せる仕組み』野上浩一郎(ダイヤモンド社)書評

書評

私は、太ろうとしないかぎり太りません。

それは「太らない人の習慣」が身についているからです。その要素が、ほぼ全て盛り込まれていました。

なにごとも「継続」が大切だということは誰もが知っています。しかし、勤勉な日本人にとって、サボることは「絶対的な悪」と見なされています。だから、自分を追い込みすぎて「ツラい」「苦しい」「難しい」から「続かない」という人が多いのです。

また「ダイエット」と聞くと、どうも日本人は「一過性のもの」という認識が強いように思います。短期間の追い込みで「大変な食事制限」と「激しいトレーニング」をして、一気に体重を落とした場合、確実に「リバウンドまでがコミット」されます。

しかし、本書では「3勤1休」と称して、3日間の比較的ラクな食事制限をしたら、1日はサボっていいことが前提となっています。こうすることで、心理的な負荷が少なく、無理なく継続することができるので、痩せられるのでしょう。

実際に、私はここ5年の「食事トレーニング」と「ウェイトトレーニング」で「10キロの増量」に成功しました。そのときに、意識せずにやっていたのが「3勤1休」です。そうすることで、無理なく継続できて、大きく脂肪を増やすことなく、筋肉をつけて体重を増やすことができました。

「減量」と「増量」は違うだろうと思う人もいるかもしれませんが、筋肉をつけて美しい体をつくることを専門とする「ボディビルダー」は例外なく「減量」が得意です。それは、日頃から「適切な食事」と「適切な運動」を継続できるからでしょう。私はボディビルダーではありませんが、同様に減量が得意です。今年の初めには1ヶ月「プチ減量」をはさみ、すぐに「2キロ」の減量に成功しています。

また、私の毎日の食事と、本書で解説される食事内容はよく似ていました。私の場合、朝食は「バナナ」「ヨーグルト」「プロテイン」と決まっています。プロテインを起きてスグにとたら、1時間ほどしてから「バナナ」と「ヨーグルト」を食べます。そこから、昼までに小腹が空けば「ミックスナッツ」を食べます。血糖値を急激に上げない「低GI食品」を取っています。

飲みに行くにしても、1食あたり「30g」のタンパク質は取りたいので、やはり「肉類」を頼みますし、つまみには「枝豆」を頼みます。その他、野菜では「ブロッコリー」や「ほうれん草」があれば頼みます。「濃い味」も苦手なので、焼き肉では「塩」で食べることが多いです。それでも、私の場合、運動で汗を流すので「塩分過多」の心配もありません。

それに加えて、1日に飲む水の量は「2リットル以上」が基本ですし、睡眠時間も7時間以上です。

基本的に「太らない人の習慣」で過ごせば、絶対に太ることはないと思っています。私は今年「28歳」なので、まだ若いから太らないとも考えられますが、それでも同級生たちは大学生のころから、少しずつ太りだして、今ではお腹の出ている友達が多いです。

若いかどうかは関係なく「正しい知識」を持って、それを「継続」できる環境づくりができているかが大切だと、本書を読んで改めて思いました。