『行動最適化大全』(樺沢紫苑著/KADOKAWA)書評

書評

普段、本を読まない人が、自然と早くラクに楽しく読める本。

そういう印象を受けました。わたしは基本的に、自分が読みたい箇所だけ読む「部分読み」をしています。そうして、早く読むことで良い本を見極めて、熟読するかどうかを選ぶことを先にするわけですね。おそらく、本を読み慣れている人は、こうすることが普通なのですが、多くの人は、最初から1行ずつ読んでいくという方法を取ります。集中力と根気がある人なら、コレでも読めるかもしれませんが、それでも読み終わる頃には、最初のほうに読んだ内容を忘れいていることが、ほとんどだと思います。

しかし、本書の場合は、パート1でイラストによる解説。パート2で文章による詳細の解説。と分かれているので、パート1で直感的に理解ができて、自分に必要と思えば、自然とパート2で詳細を確認するという作りになっているので、読書慣れしていない人が自然と早くラクに楽しく読めて、記憶にも残りやすい作りになっていると思います。

特に記憶に残すには、イメージ化したり感情を動かす右脳での理解が重要とも言われますから、パート1でイラストを見て視覚的な理解ができるのは、とてもいいと思います。

記憶に残るということは、普段からのアウトプットに使えて、身につくということでもありますから、最強の本だと思います。ここまで親切で分かりやすい本は滅多にないと思います。しかも、文章は日本一分かりやすい作家である樺沢先生が書かれているのですから、間違いないです。

本の内容に感動することはよくありますが、本の構成に感動することは滅多にありません。

この本は、その滅多にない1冊ということですね。普段、読書をしない人にこそ、すごくオススメの1冊ですので、ぜひ手に取ってみてください。ちなみに、普段読まない人が読みやすい本ということはベストセラー必至ですので、今のうちに読んでいたほうがいいですよ笑