著者の山本義徳先生はボディビル界の伝説的な存在。
これまでに格闘家やメジャーリーガーのトレーニング指導をされるほどの方です。
メジャーリーガーのダルビッシュ有選手もよくお名前を口にされています。
さて、その山本義徳さんの新刊『最高の健康』について書きたいと思います。
ひとことで言えば、筋トレを軸に健康への理解を深めるのに最適な一冊です。
さらに栄養や医学的な専門知識も豊富で、大満足の情報量があります。
専門的な知識の乏しい人だと少し難しく感じるほどだと思います。
しかし、後半はトレーニング法の解説が大部分を締めますので
サラッと読み切ることができるでしょう。
わたしにとってスゴく役立った知識は
胚葉の違いによって筋肉の付き方が変わるということです。
人の体質には三つのタイプがあり、それぞれ【外胚葉型】【中胚葉型】【内胚葉型】と分けることができます。胚葉とは、受精卵が細胞分裂を繰り返し始める段階を指します(中略)そして、いずれの胚葉がより成長するかによって、筋肉の付き方に影響が現れるのです。
第2章 筋トレは「弱点を補うこと」から始めなさい より
私は【中胚葉型】にあたり、3タイプのうちでもっとも筋肉がつきやすい体質のようです。
しかし、必要以上にエネルギーを摂取すると太りやすいのも特徴のようです。
食べることが得意ではない自分にとってはデメリット無しと言えそうです。
また、トレーニングのメニューも参考になりました。
逆三角形を目指すトレーニングとして紹介せれていた
僧帽筋を鍛える「アップライトロウ」は
今までトレーニングに取り入れたことがなかったので
今後は取り入れていこうと思います。
そして、自分に必要な栄養素(サプリ)についてもスゴく参考になりました。
- 「風邪をひきやすい」
- 「怪我をしやすい」
- 「疲れやすい」
- 「気分が沈みやすい」
- 「朝起きられない」
- 「すぐに息切れしてしまう」
- 「筋肉がつきにくい」「肌荒れがひどい」
- 「寝つきが悪い」
- 「便秘になりがち」
というタイプ別に不足している栄養素が分かるようになっており
摂取すればよいサプリメントが分かるようになっています。
私の場合は「疲れやすい」が当てはまり
ビタミンB群が不足していると分かりました。
ビタミンB1には、筋肉に溜まった疲労物質を排出する働き、ビタミンB2にはストレスを軽減する働き、ビタミンB6には疲れからくる免疫力低下を防ぐ働きがあります。
第5章 自分に必要な栄養は自分の体が一番知っている より
とのことだったので、今後はビタミンB群を摂取できるサプリを探して取り入れていきます。
以上のように、とても参考になる部分も多く、科学的エビデンスも豊富で
読み応えのある一冊でした。
筋トレをされる人にはもちろんですが、今まで全く筋トレをしてこなかった人にこそ
運動や筋トレに関する間違った知識をただし、正しい健康法が分かるものとなっていますので
とてもオススメの一冊です!