バットマンシリーズ第二弾
ダークナイト
今作では
「真実だけが正義なのか?」
というのが強く問われています。
バットマンの宿敵ジョーカーの出現によって
とてつもない悲劇が巻き起されます。
まさに「狂気」
その狂気とは対象となる人物
ゴッサムシティの英雄ハービー・デントの登場
ジョーカーと比較するなら
こちらは「勇気」
ゴッサムシティの闇と光が
対照して描かれる本作。
その詳細にすこし触れさせていただきます。
やはり印象に残るのはジョーカーの
「人は、一押しで簡単に落ちる」
というセリフ。
そのセリフの通りジョーカーは
ハービーを一押しで闇へと突き落としました。
しかし、この真実はバットマンが罪を被ることで
最後まで隠し通されました。
ここで、「真実だけが正義なのか?」
という問いが生まれるのですね。
この問いへの答えは出ないにしても
ジョーカーのセリフに対する答えは
作中に出てきています。
市民と囚人たちはそれぞれが違う船に乗っていました。
その船には、ジョーカーの仕掛けた爆弾が乗っています。
どちらの爆弾も、時間になれば爆破されることを告げられます。
しかし、市民側が囚人側の起爆スイッチを
囚人側が市民側の起爆スイッチを渡されます。
互いが互いのスイッチを握っている状態です。
ここで、先に起爆スイッチを押した方だけ助けると言われ
いつどちらがスイッチを押してもおかしくない状況です。
ジョーカーは、確実にどちらかが
闇に落ちるだろうとおもい、一押ししたのですが
どちらも、その意に反しました。
起爆スイッチは押されなかったのです。
つまり、ジョーカーのセリフに対する答えは
「NO」です。
一押しで簡単に落ちる人ばかりではないということです。
ここで「バットマンビギンズ」より
ブルースの父の言葉を思い出してほしいのですが
「人は這い上がるために落ちる」
これがまさしく答えでしょう。
人は、簡単には闇に落とされない。
たとえ一押しで落とされても
それは、這い上がるために落ちたのです。
バットマンシリーズはメッセージ性が強くて
とても面白いですね。
前作から褒めているこの映画。
褒め称えるばかりでは面白くなさそうなので
1つだけわたしの不満を言わせていただきます。
レイチェル役を変えないで!!!
なぜ変わったのか調べてみたところ
なんだかんだのゴタゴタがあったらしいですが
それくらいで収益が落ちるような映画ではない
と思うだけに残念です。
不満はこれくらいです(笑)
ということで、最高のバットマンシリーズは
我々に勇気を与え、正しく生きる道を見せてくれる
そんな映画ではないでしょうか?