『これからの生き方図鑑』(樺沢紫苑/光文社)樺沢ノウハウに隠された真実とは!?

オールタイム・ベスト

樺沢先生の新刊『これからの生き方図鑑』の感想で、

樺沢ノウハウは「睡眠・運動・朝散歩」と「インプット・アウトプット・フィードバック」に集約されていること。あれこれ考えすぎず、それを一生懸命やれば悩みは解決できること。それがストレスを大きく減らしてくれること。それがスゴい、と書きました。

実は、以前の感想では書かなかった、さらにスゴい点があります。

それは、それぞれのノウハウが「インタラクティブ」なことです。つまり、繋がっているのです。たとえば、「睡眠・運動・朝散歩」はそれぞれ3つに分かれているように感じますが、実は1つです。

なぜなら、朝散歩をすれば睡眠がよくなりますし、睡眠がよくなれば運動をする活力が湧きますし、運動ができるようになれば、さらに睡眠がよくなるからです。そうすれば、さらに体が元気になっていきますよね。このように繋がっているのですが、繋がりはそれだけではありません。

それは「健康」におけるノウハウのようで、「ビジネス」のノウハウでもあるからです。

睡眠がよくなれば、集中力や記憶力が増します。朝散歩をすれば、集中力が長時間持続できるようになります。運動をすれば、頭がよくなり集中力や記憶力が向上します。つまり、「睡眠・運動・朝散歩」をすれば、仕事のパフォーマンスが高まるのです。

そうすると、第一に仕事ができるようになると、職場での評価が高まりますから、職場での人間関係がよくなります。社会人の悩みのほとんどは「人間関係」によるものですから、「ストレスの大部分」が解消されると言ってもいいでしょう。

そして、第二に「残業」がなくまります。定時で帰ることができれば、運動がする時間を作ることもできますし、趣味の時間にあてることもできますし、大切な人と過ごす時間を増やすこともできます。つまり、リラックスする時間が増えて、睡眠の質が高まるのです。

このように、すべてのノウハウが繋がっているのです。なので、「やることが多くて、全部はできないよ!」と思った人もそんなことはありません。実際は、1つをしっかりやるだけで「健康」「時間」「人間関係」「お金」「幸せ」という具合に、芋づる式に得ることができます。

難しいことは考えず、とりあえずやってみる。それが本書の使い方だと思います。