『これからの生き方図鑑』(樺沢紫苑/光文社)をススめる「たった2つの理由」

日記

これはヤバい…

樺沢紫苑先生の新刊『これからの生き方図鑑』を読み直してみて、つくづく思いました。樺沢先生のノウハウは、どれもすごく「シンプル」なんです。「インプット・アウトプット・フィードバック」もしくは「睡眠・運動・朝散歩」ここに集約されています。その理由がわかったような気がしました。

つまり、なにかに悩んだら、とりあえず「インプット・アウトプット・フィードバック」または「睡眠・運動・朝散歩」をすればいいだけなんです。他のことは何も考えなくていいんです。これがスゴいことなんです。

この「考えなくていい」という状態が、いかに人を救うのかを考えてみましょう。

たとえば「メンタル疾患になりやすい人」や「メンタル疾患なった人」の特徴の1つに、「考えすぎ」があるでしょう。不安が強いせいで、考えなくてもいいような心配事までしてしまって、ツラくなるのです。逆に言えば、考えすぎなければ「不安」や「ストレス」がほとんどなくなるとも言えます。

なので、シンプルが一番なのです。困ったら「インプット・アウトプット・フィードバック」または「睡眠・運動・朝散歩」これだけです。その2つのノウハウは、「シンプル」であるがゆえに終わりなく探求できる「求道」のようなものです。つまり、他のことを考えている暇はないとも言えるでしょう。

そして、もう1つシンプルなのが「文章」です。樺沢先生の文章は、とにかくムダな要素が徹底的に削られています。とくに、「クセの強い言葉」や「個人的な感情」がほぼありません。そうすると、ごまかしが利かないので、完全に内容で勝負することになります。つまり、内容が「ホンモノ」でないかぎり、絶対に売れなくなるのですから、採算度外視の男気を私は感じます。

読者に対して「ムリに感情を揺さぶらない」「必要以上に考えさせない」「それでいてノウハウは実行しやすい」こんな本が他にあるでしょうか。それ自体が樺沢先生のビジョン「情報発信を通してメンタル疾患を予防する」とも繋がっているとわかると、もう言葉がありません。

樺沢先生の今までの著書もそうでしたが、今まで以上に「ムダに考えさせない仕組み」と「ホンモノの内容」だと感じました。これほどシンプルでわかりやすいうえに、濃密な本は他にありませんので、まだ読んでいない方は、ぜひご一読ください。