『これからの生き方図鑑』(樺沢紫苑著/光文社)書評
私はYouTube「樺チャンネル」の動画編集をしています。つまり、フリーランスなので、おそらく一般的な人たちよりも、未来については敏感なほうだと思います。
自分が病気になってしまうと、仕事ができなくなってしまいますし、お金も稼げなくなります。社会が大きく変容すると、いまの仕事が必要なくなってしまう可能性もあります。なので、現状維持ではなく、常に前を見て行動していかなけば、大変なことになる未来が、リアルにそこにあるのです。
そこで、私が注目しているのは「遊び」です。
「遊び」によって英気を養う、仕事のモチベーションを高める、リラックスして仕事の着想を得るなど。「遊び」には、多くのメリットがあると思います。逆に言えば、遊ばない人は、モチベーションが下がる、燃え尽きる、アイデアが乏しくなるとも考えられます。
フリーランスの生き残りにとって、「遊び」はなくてはならないものだと思っていますので、私は全力で遊んでいます。先日おこなった「好きなアニメの聖地巡礼・旅行」は、本書の内容とかなり重なっているので、それについて書きます。
私は最近、めっきりアニメにハマってしまい「往年の名作」から「最新作」まで、数多くのアニメに目を通しています。そこで出会った最高の作品が『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』(以下、『青ブタ』)でした。その映画版『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』は、私史上いちばん泣いた映画でもあります。
いい作品に出会うと、たくさんの「気づき」や「アイデア」が溢れてきます。もちろん、その「気づき」や「アイデア」は文章にして、SNSに発信していました。すると、私の影響を受けて『青ブタ』を観てくださる人が何人もいて、新しいコミュニケーションが生まれたのです。
また、週末になれば親友と飲みに行くのですが、その延長で『青ブタ』の「聖地巡礼」をしました。大阪から神奈川への1泊2日の「小旅行」です。
オンラインのスタンプラリーに沿って、聖地巡礼をしていきますが、そこでも「さらなる遊び」を忘れません。以前から気になっていた「鎌倉のカレーの名店」に寄ったり、名物の「生しらす」を食べに行ったり、聖地に含まれていないお店まで「グッズ」を見に行ったりもしました。
ちなみに、中身の見えない「目隠しグッズ」を即断即決で買ったら、見事一発で「推しキャラ」を引き当てることができました。また、1日目は「鎌倉のカレーの名店」が大行列だったので、即断即決で翌日にリスケしたことで、2日目にはギリギリ行列に並ぶことなく、入ることができました。
これは、ラフな計画のまま、その場で「プランB」や「プランC」を考えて、常に行動し続けた結果と言えます。結果として最短コースで「聖地巡礼スタンプラリー」も制覇できて、限定グッズを手に入れることができました。
そのように旅行を満喫しすぎて、1日目は「26,000歩」も歩きました。夜は「大浴場でリラックス」&「グッスリ8時間」で、翌朝からスッキリと起きられました。起きたらスグに、朝散歩がてら20分ほど歩いて、次の聖地巡礼スポットへ。という具合に、2日間で「45,000歩」も歩きました。なんと健康な旅行なのでしょう。
また、いつも仕事でお世話になっている人に会えないかと思っていたので、休憩がてら、その人の行きつけのカフェに行くことにしました。すると、5分後。本当にその人が現れて、会うことができたのです。そこから食事に連れて行ってもらい、ちゃっかり「生しらす丼」までご馳走になりました(笑)
偶然は必然からしか生まれないですね。
さて、忘れてはならないのが「仕事」です。私の仕事に休みはありません。毎日YouTube「樺チャンネル」の編集と更新が待っています。しかし、仕事なんてなんのその!「新幹線の移動時間」と「旅行中のスキマ時間」で終わらせることができました。
そうして、全力で「遊び」を楽しんだだけなのですが、それがそのまま「本書のノウハウ」に当てはまるのです。
・【03】これからは、非日常なことにチャレンジする① 20
・【10】これからは、「行動できる人」になる 60
・【12】これからは、一瞬で決断する 76
・【18】これからは、本を読んだら行動する 106
・【19】これからは、「説明力」を磨く 110
・【20】これからは、「ディベート力」を磨く 120
・【21】これからは、仕事の忙しさに負けない 124
・【22】これからは、「15分のスキマ時間」をフル活用する 132
・【33】これからは、悪口を言わない 220
・【34】これからは、「プランB」を考える 228
・【35】これからは、脳疲労に気をつける 232
・【36】これからは、適度に「ガス抜き」する 242
・【41】これからは、健康寿命を伸ばす 280
1つの趣味「アニメ鑑賞」から派生して、「遊び」を広げた結果、これだけのことができました。「ただのエンタメ」で終わらせず、「気づき」を得て「行動」につなげる。そうすることで、どんどんと「アイデア」が生まれ「次の行動」につながる。そして、「行動」が「人」をつなげてくれる。
これは「フリーランス」として、「これからの生き方」として、とても重要な体験だったと改めて思いました。
ですので、自分の価値観を信じて、これからも「健康」を整え、「学び」を絶やさず、「仕事」も「遊び」も生涯現役で、楽しんでいこうと思います。