わたし自身19歳の頃から会社員をしながらマジシャンという活動を行っており
フリーランスのことをあまり理解しないままに26歳を迎えました。
しかし、昨年より動画編集の仕事を始め
心機一転、改めてフリーランスについて学びたいと思い
この本を手に取りました。
読んだ瞬間に、その選択は正しかったと思える一冊でした。
わたしが良かったと思うポイントは
・マンガなので直感的に理解できる
・行動力の重要性が分かる
・営業の大切さが分かる
・デザイナーという職業の特徴が分かる
・フリーランスの大変さが分かる
・フリーランス(ノマド)の利点が分かる
・フリーランスの私生活が覗ける
この7点です。
フリーランスに踏み出せない会社員の方は
意外性があるので驚かれるかも知れませんが…
「とりあえず、なってみる」というような深く考えすぎずに
勢いで踏み出すことも重要だということが分かります。
また「形から入ってもいい」ということも描かれています。
やってもみていないことに不安がって行動しないのではなく
行動してみて、それが失敗だと気づく。それでいいじゃないか!
という行動する勇気を与えてくれる内容です。
そこで重要なのが「憧れ(メンター)を持つこと」ですね。
本書では、要所でメンターが主人公の支えになってくれています。
主人公のように憧れの人にアプローチする姿勢が
フリーランスでは欠かせないなと感じます。
わたしもマジシャンをメインで活動しているときはメンターがおり
その人から業界の雰囲気や仕事のノウハウや学んでいきました。
先輩が食事にご馳走してくれた上で仕事の相談に乗ってくれたり
仕事を斡旋してくれることが多くありました。
本書を手に取る人の心配というのは
本当に仕事が得られるのかどうか?というところだと思います。
それが第6話で描かれます。
実際にフリーランスになって
名刺を作りウェブサイトを作り仕事道具を揃え
仕事を受ける準備をした主人公でしたが一切仕事が入ってきません。
その理由は「営業をしていないから」
ということで主人公は営業を始めます。
そうすることで少しずつ仕事が舞い込むようになっていきます。
仕事を得られるか?という不安は
営業をすることで払拭できると分かりますね。
ここではデザイナーらしいエピソードもあって
デザイナーという職業の特徴が分かりますし
過去の職業経験も活かす内容になっています。
マジシャンという仕事をしていると
そもそもマジックが大好きでマジシャンになる人が多いので
営業を行う人が少ないと思います。わたしもその1人でした。
今は動画編集の仕事をしていますが幸いなことに依頼があるので
「仕事がない」という事態は避けられていますが
もし仕事を増やしたいと思ったら迷わずに営業をするでしょう。
思い切ってフリーランスになり営業の大切さを知って
徐々に仕事を軌道に乗せていく主人公ですが
1人では抱えられないほど仕事が増えたり
金銭のトラブルが起きてフリーランスの大変さも痛感することになります。
フリーランスだと問題が起きたときも対処するのは自分しかいません。
しかし、そこでメンターやパートナーの重要性が描かれます。
いわゆる相談相手がいることはフリーランスにとって
とても大切で心の支えとなってくれるということですね。
わたしは困ったときにも、どうしても1人で考え込みがちなところがあります。
最近でこそ人に相談することを覚えたので、なんとかなっていますが
今思えば1人で考えていた時期は、ろくな答えに辿りつかず失敗の連続でした。
さて、本書を手に取る人の中にはノマドマーカーに憧れを抱いている人も多いでしょう。
パソコン一台あれば仕事ができて、どこにいても仕事ができる職業の人を
遊牧民と例えてノマドと呼ぶのですが
本書でも拠点を変えることの利点についても描かれています。
驚くことに拠点を変えても仕事は減るどころか
逆に増える一方というようなノマドを目指す人によっては
希望となることもストーリーに出てきます。
こういった自由さがフリーランスの良さですね。
わたしも今では起きる時間も縛られていませんし
満員電車での通勤はありませんし上司にガミガミ怒られることもありません。
誰に気を使うでもなく自由に休憩が取れますし
仕事の途中で声をかけられたりすることもありません。
気持ちよく仕事ができています。
このようにフリーランスとして独立する流れや
独立後に起こるトラブルへの対処法
プライベートに至るまで網羅して書かれている一冊です。
本書のキーワードを4つだけ挙げるとするなら
①行動力
②営業
③自己成長
④情報発信
でしょう。これらの重要性がよく分かる
フリーランスになりたい人、またフリーランスになりたての人に
特にオススメの1冊ですね。
とても勉強となりました。