「魔法のコンパス」西野亮廣〜パラダイムシフトのときが来た!〜〔書評〕

書評

どんな本?

芸人としての「実績」と「考え方」、そして「ビジネスの展望」を綴った、キングコング西野亮廣さん初の「ビジネス書」です。

一言感想

ストレートな言葉たちが、グサグサくる!やっぱり西野さんは、おもしろい!

活用したいスリーポイント

  • 信頼の面積を広げる
  • 作品を「必要なもの」にしてあげる
  • 会いに来る芸人

信頼の面積を広げる

藤原和博さんの著書「必ず食える1%の人になる方法」で紹介されているノウハウを、西野さんなりに解きほぐしてくれています。


まず天才の「1万時間の法則」に則り、1つの分野に1万時間を費やし、100人に1人の存在になる。それができたら、別の分野に1万時間費やし、そこでも100人に1人の存在になる。その二つを掛け合わせたことをすると「100×100=10000」になります。つまり・・・

1万人に1人の存在になる。

さらに、1万分の1の存在になったら、また別の分野に1万時間費やす。もう分かると思いますが、「100×100×100=1000000」です。

100万人に1人の存在になることが、必ず食える1%の人になる方法だそうです。西野さんは、「100×100×100」でできた三角形の面積を「信用の面積」と言い、その信用の面積の中から「仕事」や「お金」が生まれるのだから、お金を稼ぐと考えるよりも、「信用の面積を広げる」と捉えれば、迷わなくて済む。と述べていらっしゃいます。この考え方は、とても参考になったので、実践していきます。

作品を「必要なもの」にしてあげる

単なる、「作品」にお金をかける人は少ないが、思い出として残る、しょーもない「おみやげ」に、お金をかける人は多い。という考えから作品の「おみやげ化」を図ることが、作品をお客様に届けることにつながる。と考え、実際に「えんとつ町のプペル展」を行い、おみやげとして「絵本」を売り、成功した西野さん。


クリエーターとして、自身の作品を作るだけでなく、「お客様の手元に届けるまで」をデザインすることがクリエーターの仕事で、それを怠るのは「育児放棄」と同じだと思うに至ったことが「おみやげ化」するキッカケだそう。


「マジックのおみやげ化」


面白そうじゃないですか!

会いに来る芸人

西野さんは、イベントの集客のためにSNSを使うそうです。それも、ほとんどの人がするように、ただ告知するのではない。


1人1人モリで突き刺す!!!


のだと言います。つまり、イベントにあったワードでエゴサーチし、直接メッセージを送ります。
それは、「拡散希望」という網をスルーするスキルの高くなった人たちでも、直接モリで突かれるのにはなれていないので、その方が効果的だとおっしゃっています。この章の最後には

「1万人に向けて網をかけるよりも、1対1を1万回した方が良い」

とも述べられていますね。「会いに行けるアイドル」ならぬ「会いに来る芸人」なら、「会いに来るマジシャン」がいても、いいかもしれない。

田島のつぶやき

いじめ問題に対しての、西野さんの言葉に、涙がでそうになった。
19章から20章は、絶対に読んでほしい。


「笑いがとまらない」「楽しいがやまない」「感動がずっと続く」エンターテイメントで埋め尽くされた世界。西野さんが作る「そんな世界」を、どうしても見たくなりました。
エンターテイメントを近くに置き、生きてきたからこそ、自分にしかできないことがあるはずだと思ったので、マジシャンとして西野さんをフォローしていきます。

最後に

あなたが「クリエーター」だったら、即買いしてほしい1冊。
僕がそうだったように、「悩み」は吹っ切れるでしょう!
「革命のファンファーレ」「魔法のコンパス」は双方向に理解を助けるようになっているので、どちらかを読んだら、もう片方も読むことをオススメします。