「あれ、なにしようと思ったんだっけ?」スマホを開いた直後に、そう思った。
現代人で、こういった経験をしない人はいないのではないかと思います。それほどまでに、スマホは人の注意力を奪い、集中力を分散させて、消費行動へと掻き立てます。しかし、それはスマホの環境を整えることで改善することができます。
今回は私がやっている「気がそれないスマホの作り方」を5つ紹介します。
フォルダを使わない
まず、これを徹底してください。その理由は、視認性を高めて、アプリ起動までの時間を短縮するためです。アプリの起動までの作業工数が多いと、それまで気が散ります。例えば、フォルダ分けしていた場合、フォルダを開ければ、別のアプリも同時に目に入ることになります。そこに通知バッチがついていた場合、そこで気が取られて目的外のアプリを起動してしまいます。できるだけ、フォルダは使わないようにすることをオススメします。
「いや、フォルダ使わないと整理できないよ」と思った人は、不要なアプリが多く、気のそれやすいスマホになっています。まずはスマホを使う理由を明確にして、不要なアプリを削除するところから始めてみてください。(コチラの記事がオススメです→『「やりたいことが多い」の対処法』)
TODOアプリをウィジェット表示する
ロックを解除して最初に開く画面には、TODOアプリをウィジェットで表示させてください。できるだけ大きく、一面を覆うくらいがオススメです。こうすることによって、なんとなくスマホを開いてしまった場合も、TODOを思い出して、やらなければならないことに注意を向けることができます。
さらには、やりたいことがあった場合も、一度、TODOアプリに書き出すことで、頭の中から追い出すことができます。そうすることで、目の前のタスクに集中しやすくなります。
カレンダーアプリをウィジェット表示する
こちらの理由もTODOアプリのウィジェット表示の理由と同じです。今日、今やらなければならないことに注意を向けるためです。私の場合は、TODOアプリとカレンダーアプリの2つを1画面に表示させて、他のアプリは別のページに配置してあります。
こうすることで、スマホを開いた瞬間に他のアプリに反応して「気づいたら別のことをしていた」という事態を避けることができています。
2ページ目にはKindleをウィジェット表示する
社会人になると自由な時間というものが、なかなか取れないものですよね。特にまとまった勉強時間を取ろうとしても、仕事終わりは疲れてクタクタで集中できないし、朝は身支度でバタバタしていて落ち着かないしで、読書などの自己投資の時間は後回しにしてしまいがちです。
なので、通勤時や昼休憩などのスキマ時間を使って、少しでも自己投資の時間を確保するために、Kindleをウィジェット表示して、ホーム画面の次のページに配置することをオススメします。
私の場合は、フリーランスなので通勤の時間などがありません。しかし、やることもないのにスマホを開いてしまって、ムダな時間を使ってしまうことは多々あります。そういった事態を避けて、スキマ時間を読書に使えるようにするための工夫として、2ページ目に配置しています。
そういえば、ウィジェット表示する理由を説明していませんでしたね。それは、より大きく見えるようにすることで、その存在を無視できないようにするためです。また他のアプリを強制的に配置できないようにすることも1つの理由です。
ドック部分には作業効率化アプリを配置する
iPhoneのドック部分というのは、最も使いやすい位置と言えるでしょう。しかし、私は1日に何回も使わないアプリだけを配置しています。私がドックに配置されているアプリを紹介します。
1つ目は「PHILIPS Hue」照明の操作用のアプリです。部屋の照明を点けたり、色を変えたりするときに使います。生活の質を高めるのに大きく役立ちます。朝は、ブルーライトの強い明るい照明にして交感神経を刺激し集中力を高めます。夜は、暖色系にして副交感神経を優位にさせ、メラトニンの生成を促し、睡眠の質を向上を目指します。
2つ目は「Google Map」です。説明不要の地図アプリですね。私は、自分の行きたい場所以外に、友人やパートナーごとに行きたい飲食店や場所をリスト化しています。そうすることで、遊びを充実させることができますし、人間関係もよくなります。
3つ目は「PostEver2」です。Evernoteへ素早くメモを記すためのアプリです。私はコレで日記の管理をしています。寝る前に、その日にあった楽しかったことを書き出すようにしています。こうして、ポジティブな状態を保つように心がけています。
また日記を書き出すことで、自己洞察力が高まりますし、自分の好きなものや好きなことに気づけたりもします。「趣味がない」「好きなことがない」と言う人がいますが、意外と気づいていないだけだったりします。そういう人には、日記で日々の記録をつけることをオススメします。
4つ目は「大辞林」こちらも言わずと知れた辞書アプリですね。知らない単語などは即座に調べて、語彙力を伸ばすことに役立てています。また思い出せない漢字などを放置せず、検索して記憶し直すことにも役立っています。記憶力の低下を防ぎ、知的好奇心を絶やさないための工夫です。
語彙力を伸ばしたい人にはオススメです。
こうしてドック部分には、使うタイミングと目的が明確なものを配置しています。決してLINEなどの連絡ツールやSNSは置いたりしません。ドック部分にSNSを置くというのは、愚の骨頂です。自ら「気のそれやすいスマホ」を作っているようなものですので、即座にやめたほうがよいでしょう。
最後に
私の友人や知人から、こんな話を聞きます。「スマホを使うようになってから、太った」「集中力がなくなった」「記憶力が悪くなった」「昔はこんなに頭が悪くなかったのに、考える力が衰えた」みんな実感しているのに、スマホの利用時間を短くできないで悩んでいるようです。
実は、それは仕方のないことです。なぜなら、アプリを開発する会社は、あなたに「どれだけ長くアプリを使わせることができるか?」と考えることが仕事だからです。そうすることによって、アプリに依存させて、時間とお金を使わせることが目的なのです。
「スマホを使う時間を短くしたいなあ」という程度の感覚では、絶対に改善できない仕組みになっているのです。ですから、本気でスマホと向き合って、もっと言えば自分の人生と向き合って、大切なものを見定める必要があるのです。
ぜひ、人生を好転させるためにも自分に合った「気のそれないスマホ」を作り上げてください。