「才能がない」の対処法

日記

「才能は持って生まれたものではなく後天的なもの」という話は、手垢がつきまくっているな、と思うのですが、だからこそ重要だとも思います。

多くの人は「あの人はスゴい人だから」と思い込んで、自分にはできないと決めてつけてしまっています。もちろん、「メジャーリーガーの大谷翔平選手のようになれ!」と言われて「そりゃできないぜ」となるのは分かりますが、それは極端な例でして、例えば、自分の考えを論理的にまとめて話すことが苦手な人がいた場合、論理的な思考を身につけて他人にも分かりやすく話せるようになるのは可能だと思います。

もし、そんなことはないと思ったなら、YouTube「精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネル」を見ることをオススメします。累計フォロワー数60万人超え、出版する本はどれも大ベストセラー。そんな精神科医の樺沢紫苑先生が視聴者の質問に回答する形式で進んでいくのが樺チャンネルです。樺チャンネルではアドリブで話が進んでいきます。なので、たくさんの動画を見ていると分かるのですが、始めのうちは話すことがキレイにまとまっていないことがあったりします。しかし、それが話すうちにどんどん考えがまとまっていって、最終的にしっかりとした答えになって視聴者も納得できる内容になります。そこで気づくのです。「これだけスゴい人でもアウトプットしないと考えがまとまらないことがあるのか」と。樺沢先生の著書『アウトプット大全』は昨今のアウトプットブームを引き起こした80万部を超える大大大ベストセラーですから、先生自身は世界的にも稀有なアウトプットの達人だと思いますが、そんな人でも普段からのアウトプットなしには考えをまとめて話すことが無理だということが分かります。

なので、何かをできないことを「才能」という曖昧な言葉であきらめてしまうのはもったいないなと思います。わたし自身も、そう思って生きてきました。なので、大したことはないですがスキルはたくさん身につけました。

学ぶことが大好きで簡単なビジネス書なら30分もあれば1冊読めますし、運動も得意で、野球をすればノビのある球が投げられます。そして、このように文章を書くこともできますし、マジシャンとしてショーをすることもできます。またバーに立ってお酒を作ることや接客で何時間もお客様と話し続けることもできます。さらには、カフェラテを入れてラテアートを作ることだってできます。ルービック・キューブもスグに揃えられます。なんだって、努力次第でできるなと感じて生きてきました。

なにも最初から世界のトップと比べて勝負する必要はなく、好奇心の赴くままにチャレンジして、今の自分と向き合えばいいと考えています。そして、過去の自分に勝てばいいだけだと思います。気負わず焦らず、しかし、あきらめず。そういう姿勢で物事と向き合っていくことがスゴく重要だなと思います。