藤原和博の必ず食える1%の人になる方法 藤原和博〜好きなことを仕事にするための具体的ノウハウ〜〔書評〕

書評

どんな本?

タイトルどおりの本です。4つの生き方タイプ別、必ず食える1%の人になる方法を解説しています。

一言感想

単純明快!10分で読んで、あとは実践するだけ!!

重要なポイント

本書で、紹介されている4つの生き方タイプすべてに共通する「ノウハウ」があります。
それは
「パチンコをしない」「ケータイゲームをしない」「本を読む」
ということです。
「ギャンブル」に無駄な時間とお金を費やさず、時間マネジメント感覚を身につける。同様に、電車に乗って1番に手に取るのは「スマホ」ではなく「本」にすることで、「スキマ時間」を有効に使い「知識」を武器に戦っていくことが、どの生き方にも必要だと、はじめに述べられています。
ここをクリアできると、すでに「8人に1人」の存在になれます。
そのあとのタイプ別の4つの条件をクリアすれば・・・
「100人に1人」の存在になれるということですね!

活用したいスリーポイント

まず本書では、自分のタイプを見極めないといけません。
わたしは、独立志向で、経済以外の価値を重視する「Dタイプ」でしたが、条件は、全てクリアしていましたので、独立志向で経済価値を重視する「Bタイプ」にも、「なるほど!」と思えるポイントがあったので、そちらを以下にまとめていきます。

  • 1万時間の法則
  • 知名度アップの名刺活用術
  • 知名度アップの出張活用術
1万時間の法則

この本の基盤となる「ノウハウ」であり「エビデンス」でもある、この法則。

こちらは、マルコム・グラッドウェルの著書「天才!成功する人々の法則」に書かれた法則です。「天才」と呼ばれる人々は、生まれつきの素質で、そうなったのではなく、1万時間以上の練習量が十分条件だったという事実をもとに、あなたも1万時間を投じればその道の天才となれるというものです。


まず10年かけてある分野に1万時間を投じて、天才になります。そうすると、その分野で「100人に1人」の天才になれます。そして、また10年かけて別の分野に1万時間を投じて、その分野でも「100人に1人」の天才になります。そうして天才になった、2つの分野を掛け合わせた職業を生み出すことで

「1万人に1人」の天才になれます。


そして、さらに別の分野に10年かけて1万時間投じれば、「100万人に1人」も夢ではないということですね。キングコングの西野さんが

「お金を稼ぐではなく、信用の面積を広げる」と考えると迷わなくて済む。

キングコング西野亮廣

と言っていました。その「信用の面積の広げ方」が、この方法ですね。
わたしは、すでにマジックに関して、とくに「カードのテクニック」には、1万時間以上投資しているので、その道の天才だと言えると思っていますし、その自信があります。そして、社会に出て仕事を始めて、もう8年です。そろそろ「ビジネス」に関しても、天才に近づいてきているのではないか?とワクワクしています。そして、「読書」も地道に続けているので、あと10年もすれば、その道のプロとなるでしょう。それらを掛け合わせ「100万人に1人」の存在になれたときにくる、シンギュラリティを楽しみにこれからも邁進していきます!

知名度アップの名刺活用術

藤原さんの名刺は、とてもシンプルです。しかし、そこには「ある仕掛け」があります。
それは、「点字」です。
名刺に樹脂でできた点字を焼き付けていると、「これ、なんですか?」と話のネタになります。そこで、興味を持った人には、その名刺を作っている友人の会社を紹介することで、人の役に立ち、そして、点字がついていることで、なんとなく信用も得れるということです。
このような、自分の人となりを表せる「工夫」が名刺には、必要ですね。
マジシャンらしい田島らしい名刺を、考えます!できたら報告します!

知名度アップの出張活用術

出張の依頼があったとき、交通チケットは相手に手配してもらう。
というものです。これは、相手の時間を使うことで、自分の時間を確保すること。そして、悪天候の際に交通の乱れがあっても、責められなくて済むということの、2点において優れています。
著者は、これに加えて「日帰り」を基本としているそうです。
できるだけ、荷物を減らし身軽でいることが、多くの仕事をこなすコツだそうです。
すごいですね!わたしなら、現地でゆっくり、現地の空気を楽しんで、翌日に帰りたい!と思ってしまいますが、経験豊富な藤原さんにとっては、不要なことなのでしょう。

田島のつぶやき

1番の大きなノウハウ「1万時間の法則」を理解して、自分の生き方タイプを絞れば、10分で読めてしまう内容です。
中身は、ほとんど「ごくごく当たり前」のことしか書いていません。
しかし、だからこそ「それができているか?」が「大きな問い」となって、自分にのしかかってくるのです。はじめは、シンプルで軽い本だと思いましたが、藤原さんの経験という重みが、ビシビシ伝わってくる、重厚な本でした!

最後に

すこしだけ不満を言うとしたら、Dタイプの「ファンづくり」についての「ノウハウ」が薄かったこと。わたしは、そこを強化したいと思っているので残念でした。
藤原さんがDタイプではないのでしょう。そして経歴から見ても、語ることができないのだろうなと思いました。仕方ありませんね。

本書で紹介されている生き方で、特に「独立(プロ)志向」はこれからの生き方のスタンダードになってくると思います。自分と同じ20代、もっと若い世代にも、読んでおいて欲しい1冊です!

「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」