スタンフォード式最高の睡眠 西野精治〜睡眠オタクにオススメの1冊〜〔書評〕

書評

どんな本?

睡眠研究のメッカ「スタンフォード大学睡眠生体リズム研究所」の所長「西野精治」さんによる、いかにして睡眠の質を高めるかという本。

一言感想

へぇー!そうなんだ!が、いっぱいで、すごく面白いです!

活用したいスリーポイント

  1. 深部体温と皮膚温度の差を縮める
  2. 水でのハンドウォッシュ
  3. 咀嚼する

⒈深部体温と皮膚温度の差を縮める


そうすると、体が「おやすみモード」に入って、睡眠の質を高めることができるそうです。
そのために有効なのが「お風呂に浸かる」ということ。
深部体温の「上がった分だけ大きく下がる」という作用を利用するためです。お風呂に浸かり、1度、深部体温を大きくあげて、入浴後90分の間に汗をかくなどして、熱放散を行い、深部体温を下げていくことで、皮膚温度との差が縮まり、眠りやすくなるそうです。
逆に、すぐに寝たいときに、入浴し大きく深部体温をあげてしまうと、十分に深部体温が下がりきらないために、体が「おやすみモード」に入ってくれません。すぐに寝る場合は、シャワーのみが良いそうです。

⒉水でのハンドウォッシュ


良い覚醒は、良い睡眠を生む。


ということで、良い覚醒を得るための方法がこちら。寝るときとは、逆に体温の差を広げると良いそうです。朝起きたときには、深部体温が上がっているので、皮膚温度との差をさらに広げるために、水で手を洗うといいそうです。寒い時期は、とくに脳への刺激になっていいですね。

⒊咀嚼する

しっかり咀嚼すると、睡眠・行動パターンにメリハリをつけてくれるそう。


朝食には、「体内時計のリセット効果」があるので朝食をとることにより、1日のリズムができ、生活にメリハリが生まれます。朝食をしっかり噛んで食べるだけで、睡眠の質が上がるなら、しないに越したことはないですよね。さらに、朝食には「肥満防止効果」があったり、しっかり咀嚼すると、三叉神経から脳が刺激されて、記憶力向上も見込めるそうです。


朝食って、偉大ですね!

田島のつぶやき

多忙なビジネスパーソンに向けて書かかれている割に、学術的な記述が「とても豊富」すぎて、好き嫌いが分かれそうな内容です。「あなたの肩書きを信じるから、とにかく方法だけ教えてくれ〜!」という方にはとっつき辛いかも知れませんね。


わたしは、理屈屋ですし、背景が分かると、楽しいので大満足ですが・・・。


やっぱり、学者さんらしい本だなあ。と思いました。

最後に

マジシャンとして欠かせないのが「体調管理」


その上で、大きなウェイトを占めるのが「睡眠」です。


睡眠が不足すると、注意力、集中力、記憶力、作業記憶、計算能力、気分など、一部の運動能力以外は全て、低下してしまうそうです。はたして、そんな人間が巧妙なトリックを正確に用いて、お客様を欺き、不思議な現象を起こすことができるでしょうか?


おそらく、できないでしょう。


マジシャンに欠かせないのが「準備」です。あるマジックを披露するために、お客様と出会う前から技術を磨き、洗練させ、罠をしかけているのです。そして、わたしにとって、その準備には「睡眠」というものが欠かせない要素となっています。

せっかく準備したのに、いざ本番になって体調を崩しては「準備」が全て水の泡だからです。
この本によって、これからは「より睡眠の質を高めて、より良いパフォーマンス」でマジックを披露していきます!


『スタンフォード式 最高の睡眠』