「正論ばかり言ってしまいます」の対処法

日記

正直、他人を否定して生きていくのは、とてもラクだし気持ちがいい。

なぜなら、他人の価値を下げることで、自分の価値が高まったように感じて、気持ちがいいからだ。自分の存在価値を感じられる。それで、もし人生が好転していくのだとしたら、それほど素晴らしい方法はないと思う。

しかし、これまでの私の人生で、他人を否定することで人生が好転することは、たったの1度もなかった。

例えば、これまでの私と言えば、いわゆる正論が大好きな人間だった。それで他人を論破するのは気持ちがいいのだ。文章を書いても、厳しい事実をツラツラと述べて、読者に「否認の心理」を抱かせることが多かったと思う。特にトガッている時期は、なおのこと辛辣だっただろう。

しかし、最近は文章を人から褒められたりすることが増えたので、トゲが取れた表現が上達してきたと思う。

それは「ストア派哲学」を学んだことが要因となっている。「ストア派?」首をかしげる人もいると思うので解説しておくと、ストア派とは「ストア(柱廊)」で初めて講義が行われたことが由来とされていて、2000年も前の哲学者が見つけた真理の1つだ。

ストア派哲学の大切な部分に「ものの見方」がある。

ものの見方とは、100%自由なのは自分がコントロールできる範囲だけだという教え。つまり、自分の行動や物事の受け取り方は、自分次第でどうにでもなるということ。

逆にいえば、自分がコントロールできない範囲に対しては、いくら意見を述べようが、結局なにも変化が起きないのだから、何もしていないのと同じということになる。

私が、この考え方を意識しだしたのが最近で、少しずつ自分に落とし込めてきたところだ。

とはいえ、このストア派哲学うんぬん以前に、自己啓発書の代表ともいえるスティーブン・コヴィーの『7つの習慣』でも「主体性」に関する章で同様のことが書かれているし、実践していたつもりだった。

しかし、それが不十分で、本来の意味で理解が進んでいなかったのだ。

それがストア派哲学を学ぶことで、理解が進み、いまの自分の心持ちや姿勢に表れてきている。そして、それが他者の評価として良い結果としても表れ出している。

さて、そういった意味で「ストア派哲学」がオススメだ。耳にしたことがない人には、認知だけでもしていただきたい。ちなみに、私が手にとっているのは『ストア派哲学入門ー成功者が魅了される思考術』だ。

そして、私がストア派哲学を学ぶキッカケをくれたのがドイツの賢人ロルフ・ドベリ氏の著書『News Diet』なので、そちらも合わせて知っておいてほし い。

特にコロナ禍においては『News Diet』の内容を知っていると、ストレスが大きく緩和されて、自身が何をすべきなのか明確になるので、今の時代に必至な1冊だと思う。

この2冊を通して、人生を大きく左右するような出来事がもしあるとするなら、それは「本から学び実践すること」でしか起きないと強く実感した。