映画『ハッピーエンドが書けるまで』感想・映画評

書評

「ハッピーエンドが書けるまで」という映画を観ました!

作家の父、離婚した妻、作家を目指す姉弟

彼らを取り巻く人々との「ヒューマンドラマ」です。

主人公サマンサは愛を信じれるようになるのか?

なぜ、父は別れた母を待ち続けるのか?

弟のルイスは、臆病な性格を変えられるか?

そして、母は帰ってくるのか?

それぞれの家族の人間模様が描かれ ており

とても、人間味が感じられて面白かったです。

作家を目指すわたしにとっても

かなり刺激になりました。

とくに作中で、引用される

レイモンド・カーヴァー氏の短編集

「愛について語るとき、我々の語ること」

に出てくる文章

「鼓動が聞こえる」

を用いて、主人公の父であるビルが言う

「鼓動に耳を澄ますことが執筆だ」

というセリフがとても印象に残っています。

これは「己自身を見つめ」「自分の気持ちに気づき」

「素直に向き合うこと」だと思いました。

自己内省、自己分析こそが、執筆だということですね。

また作中では、「作家は、人生経験が命だ」

というセリフも出てきます。

自身の経験を「棚卸し」して

感情と向き合って

見えてくるものを感じるままに書く

このような、作家になるための「心得」や「ノウハウ」

この映画には、たくさん詰まっています。

  • たくさんの本を読むこと
  • たくさん文章を書くこと
  • 日記を書くこと
  • いろんなことにチャレンジすること
  • 恋愛をすること
  • 自分自身で書くこと
  • 執筆は自己表現であること
  • 書き始めは、疑問を想起させること
  • 最後に、その疑問を解くこと
  • わだかまりを解いていくこと
  • 感情の葛藤は人を引きこむこと

などなど、たくさんの「気づき」を与えてくれました。

この作品「大どんでん返し」的な、面白みはないですが

だからこそ、描ける「人々の日常」や「リアルな感情」

突き刺さる映画です。

作家になりたい方や、人付き合いに悩んでいる方に

ぜひ、見てほしい作品です!

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