『世界のビジネスエリートが身につける教養 西洋美術史』木村泰司/ダイヤモンド社[書評]

書評

のっけからオモシロい!

『世界のビジネスエリートが身につける教養 西洋美術史』

たとえば、古代ギリシャでは「男性の美」がスゴく重要で、それは哲学者も同じだったようです。あの有名なプラトンが、実は「あだ名」だったなんて知りませんでした。ちなみに「肩幅が広い」という意味だそうです。(笑)

個人的には、『史上最強の哲学入門』をかなり前に読んで、プラトンについて学んだので、彼に対する記憶のフックが増えてよかったです。

また「スパルタ」と聞くと、映画『300』を思い出します。男の子は7歳で親元を離れて、兵士として訓練を受けることや、彫刻のような美しい肉体美は、歴史的にリアルなものだったのだとわかって、おもしろいです。

こうして、読書をすることによって、たくさんの記憶が呼び起こされていく。そして、情報と情報がつながり、1つの意味を成して「知識」に変わる。その瞬間こそが、「最高の娯楽」と言えます。そして、それを誰かと共有できることは、「最高の幸せ」だと思いますね。

これだから読書はやめられません。