「他人の目が気になる」の対処法

フリーランス

はじめに

他人の目が気になって、自分の好きなことができないということは、誰でもありますよね。それは気遣いができている証拠ですから、何も悪いことではないと思います。しかし、それが、あまりにも「自己犠牲的」なら考え方を見直すだけで、すごく心が自由に快適になります。

私が伝えたいことは、「印象」と「記憶」は「デタラメ」だということです。これから、私がそう思うようになった「3つの体験」を紹介していきます。

すべての人は「自分のことだけ」を考えている

もう何年も前になります。「プロマジシャン」としてマジックバーに勤めていました。いつもギリギリまで寝ている私は、慌てて仕事に向かいました。そして、電車に乗っているときに、気づいたのです。

「あ、靴が左右でちがう!」

片方は「ニューバランスのスニーカー」で、もう片方は「リーボックのランニングシューズ」でした。「これは恥ずかしい!」と思って、周囲を見回してみたんですが、誰も私の足元なんて見ていませんでしたし、気づく様子もありませんでした。

これは、電車に乗っていた人だけではなく、マジックバーで一緒に働く人たちも同じで、私が話すまで、全く気づかなったのです。逆に、私は、そこで気づきました。

他人の目が気になるとき、それは「自意識過剰」であるということに。

今までやったことがないことや、人と違うことをするとき、どうしても他人の目が気になってしまうものです。しかし、冷静になってみれば、それが「他人が自分のことを見ているという前提」のもと思考されていると分かります。

つまり、自意識過剰なのです。そう気づいたときから「だれも自分のことなんて気にしていないのだから、自分の好きなことをやればいい」と思えるようになりました。

他人も自分自身に目を向けていますし、自分も自分自身に目を向けているということですね。

他人の印象は「デタラメ」にできている

「会社員」「プロマジシャン」「動画編集者」という経歴を持つ私。これまでに「見た目」を何度も変えて、実験してきました。

例えば、プロマジシャン時代「ヒゲのない短髪・黒髪」で「普通のスーツ」を着ていると、マジックを観にきた年上の男性は、必ず偉そうに振る舞いますし、私のことを「若造」として見下して接してきます。

逆に「ヒゲあり短髪・黒髪・オールバック」そこに「スリーピースのスーツ」を着れば、年上の男性が「店長ですか?」「貫禄がありますね」などと言うようになるのです。

つまり、見た目を変えただけで、簡単に印象を操作できたのです。それくらい印象というのは「デタラメ」だと気づけば、「自分の好きなようにやればいい」と思えるようになります。

余談ですが、私には「ヒゲあり・黒髪・ポニーテール」の時代もあれば、「ヒゲあり・オールバック・銀縁メガネ」時代や、「ヒゲなし・茶髪・パーマ」時代などもあり、本当にたくさん試してきました。やってみると、面白いように周囲の印象が変わるので、オススメです。

恥ずかしい出来事も「一瞬で忘れられてしまう」

マジックバーで働いていたときのことです。お客さんが入らないと、大阪で最も人通りの多い「心斎橋筋商店街」に放り出されていました。ひとネタ披露して、ビラを配るという感じです。

夜の繁華街ですから、これまた環境は最悪です。コワモテの若者から、酔っ払った中年会社員、ド派手な格好の女性、外国人観光客などなど。

お店の宣伝のためとはいえ、そもそもマジックに興味のない人たちに、声をかける行為というのは、怖いものです。しかし、そのなか通りゆく人に声をかけて、マジックを披露して、ビラを渡していました。

最初は「声をかける」のもスゴく緊張しました。しかし、回数をこなすと、全く緊張しなくなってきます。もちろん「慣れの効果」でもあるのですが、それ以上に「周囲の目」が気にならなくなったことが、大きな理由です。

マジシャンの衣装のまま外に出て、ナンパまがいのことをするので、最初は周囲の目が気になっていたんです。「こんなことをしている自分はどう思われるのだろうか?」と。

しかし、途中で分かったんです。すこし目立つようなことをしても、他人からすれば、それは一瞬の出来事で、スグに忘れ去られていくと。

そうなってからは、人前に立っても失敗するのが怖くなりました。他人に対する「印象」がデタラメなら「記憶」もデタラメだと分かったからです。

まとめ

この「3つの体験」から、私は「好きに生きる」ことを選べるようになりました。できるだけ好きな人と仕事をして、できるだけ自由な働き方をする。そして、必要以上に、誰かを気遣うこともありません。それが「フリーランス」の働き方です。

自分を大切にする。そして「好き」を優先して行動する。それだけで視界がひらけて、自由を体感できますので、勇気を持って行動してみてください。応援しています。